主要DAWソフトをまとめてみました。
今回ご紹介するDAWは総数19。
さあ音楽を作ろう!
基本
- DAW = Digital Audio Workstation
- 誰でも手軽に音楽制作を楽しめるソフトウェア
- パソコンが必要
DAWは「デジタルオーディオワークステーション」の略で、パソコン上で音楽制作ができるソフトです。総合的な楽曲の制作が可能で、歌や楽器の録音から、録音した音源の編集、ミックス、マスタリングまで行えます。
現在、多くのDAWソフトが各社から出されており、ユーザー側には豊富な選択肢があります。価格や性能から自分好みの製品を吟味できる一方、数が多い分、選ぶのが億劫になってしまう事もあるかも知れません。トライアル版や今ならサブスクを利用して、まずはとにかく触ってみる事をお勧めします。
一覧
本記事では簡易情報をご提供。システム要件などは要確認でお願いします。情報更新が停滞している可能性もありますのでご了承ください。各DAWの個別記事も今後作成予定です。
※私が調べた限りの発売日順にて掲載。
Pro Tools
本拠地 | アメリカ合衆国 |
会社名 | Avid Technology |
初リリース | Sound Tools (1989.1.20) Pro Tools (1991.6.5) |
最新版 | Pro Tools (アップデート日) |
対応OS | Mac / Windows |
公式サイト | https://www.avid.com/ja/ |
プロが使うDAWソフトと言えばコレ。長い歴史を持つ業界標準のデジタルレコーディングソリューション。「初のテープレススタジオ」を謳い文句にSound ToolsとしてDigidesign社が1989年に発表。
Pro Toolsの最初のバージョンは1991年にリリースされ、1995年にはDigidesign社がAvidに買収、その傘下に入る事になります。Pro Tools 12以降、バージョン表記がリリース年月になりました。
Cubase
本拠地 | ドイツ |
会社名 | Steinberg |
初リリース | 1989.4 |
最新版 | Cubase 12 |
対応OS | Mac / Windows |
公式サイト | https://www.steinberg.net/ja/ |
国内シェアが非常に高いCubase。開発元はドイツのSteinberg。現在はヤマハの子会社ですが「VST」や「ASIO」といった現在主流となっているオーディオ規格を開発した凄い会社です。Pro Toolsと並びその歴史は古く業界の中核を担う存在だと思います。
個人的な話ですが、Cubaseはライセンス認証のためのUSBドングルが必須だったので、初DAW購入時に私は選択肢から除外しました。邪魔ですもの。ただ最新の12からドングルが廃止された模様です。
Nuendo
本拠地 | ドイツ |
会社名 | Steinberg |
初リリース | 2000 |
最新版 | Nuendo 12 |
対応OS | Mac / Windows |
公式サイト | https://www.steinberg.net/ja/ |
Cubaseの上位版的な位置付け。現在では用途による区分が昔より明確化されている印象で、Nuendoは映画やTVのポストプロダクション、ゲームサウンドなど映像用音響の制作に特化した業務用DAWです。
Cubaseよりも価格がかなりお高めです。
Digital Performer
本拠地 | アメリカ合衆国 |
会社名 | MOTU |
初リリース | 1992 |
最新版 | Digital Performer 11 |
対応OS | Mac / Windows |
公式サイト | https://motu.com/en-us/ |
MOTU(Mark of the Unicorn)のDAWソフト。社名と同じくソフト名も「DP」と省略表記される事が多いです。1985年に発売されたPerfomerというMac用MIDIシーケンサーソフトが基になっています。
MOTUと言えばハードウェア製品も製造していて、オーディオインターフェイスのMシリーズなどは人気が非常に高くて、発売当初は品薄状態がしばらく続く程でした。
Samplitude
本拠地 | ドイツ |
会社名 | MAGIX |
初リリース | 1992?/1995? |
最新版 | Samplitude Pro X8 |
対応OS | Windows |
公式サイト | https://www.magix.com/int/ |
ドイツのソフトウェアメーカーMAGIXのDAW。正式なリリース年が分かりませんでしたが、Samplitudeは90年代に誕生し現在最新版はPro X8。MAGIXの国内代理店はソースネクストが務めています。
ただSamplitudeはソースネクストでは販売されておらず、日本ではMusic MakerやACIDの方が知名度は高いのではないでしょうか。サウンド面での評判が良いだけに残念なところではあります。
ACID
本拠地 | ドイツ |
会社名 | MAGIX |
初リリース | 1998 |
最新版 | ACID Pro 11 |
対応OS | Windows |
公式サイト | https://www.magix.com/jp/ |
MAGIXのラインナップ的にSamplitudeの下位版というポジション。元々は米国のSonic Foundryから発売され、その後Sony Creative Software、2018年からはMAGIXへと権利が移っていきました。
製品ライン自体の売却や買収、会社の合併など諸々あり、現MAGIXのソフトウェアラインナップは非常に充実しています。ただ音響系ソフトは数が多く少しごちゃついている印象です。
Logic Pro
本拠地 | アメリカ合衆国 |
会社名 | Apple |
初リリース | 1993 |
最新版 | Logic Pro 10 |
対応OS | Mac |
公式サイト | https://www.apple.com/jp/logic-pro/ |
元々はドイツの企業が開発したソフトウェアで、現在はAppleが権利を持つ音楽制作ソフトです。Windows版もありましたが、Apple製品となりMac専用ソフトになったのは必然の流れですね。
最近(2023年5月23日)iPad版もサブスク形式で登場。Apple社製品との親和性が当然ながら高く、世界シェアもトップクラスで利用者数は圧倒的。Mac使いなら実質コレ一択なのかも知れません。
n-Track Studio
本拠地 | イタリア |
会社名 | n-Track Software |
初リリース | 1995 |
最新版 | n-Track Studio 9 |
対応OS | Mac / Windows |
公式サイト | https://ntrack.com/ |
Windows、Macだけでなく、iOS、Android版もある音楽制作アプリケーションソフトウェア。無駄なものを削ぎ落としたUIがシンプルながら秀逸。低価格ながらエフェクトや音源など必要なものは揃っています。
内蔵音源のクオリティは流石に高くはない印象ですが、プラットフォームを選ばずどこでも楽曲制作が行えるという面において非常に素晴らしいDAWだと思います。個人的にも興味が湧きますね。
Singer Song Writer
本拠地 | 日本 |
会社名 | インターネット |
初リリース | 1996.2 |
最新版 | Singer Song Writer 10 |
対応OS | Windows |
公式サイト | https://www.ssw.co.jp/ |
正確には「Singer Song Writer Lite 10」が現行最新版。価格も圧倒的に安く、初心者向けの日本製DAWソフトウェア。スタンダードや上位版の系譜は、下のAbilityに受け継がれている形となっています。
Ability
本拠地 | 日本 |
会社名 | インターネット |
初リリース | 2014.6.19 |
最新版 | Ability 4.0 |
対応OS | Windows |
公式サイト | https://www.ssw.co.jp/ |
株式会社インターネットが手掛ける本格的DAW。Abilityにはフル機能搭載版の“Pro”、一部機能を制限し価格を抑えた普及版の“elements”、2つのグレードがあります。現在唯一の国産DAW。
独自機能も搭載しており、性能面で決して海外製DAWに劣っている訳ではありません。
FL Studio
本拠地 | ベルギー |
会社名 | Image-Line Software |
初リリース | 1998.4.26 |
最新版 | FL Studio 21 |
対応OS | Mac / Windows |
公式サイト | https://www.image-line.com/ |
国内外で人気のDAW。iOS/Androidに対応したモバイル版アプリもあります。ライフタイムフリーアップデートという、1度購入すれば生涯アップデート無料という神システムを採用しています。
最新版にする度にある種のお布施をし続けるのが当たり前なんですが、Image-Line素晴らしすぎます。私知らなかったもので、ちょっと試してみようと本気で思案中。セール時クロスグレード乗り換えあるかも。
Reason
本拠地 | スウェーデン |
会社名 | Reason Studios |
初リリース | 2000.12 |
最新版 | Reason 12 |
対応OS | Mac / Windows |
公式サイト | https://reasonstudios.com/ |
ReasonはスウェーデンのPropellerheadが開発。社名は2019年にReson Studiosに変更。各種永続版の他にReason+というサブスクリプション方式もあり、価格は月額19.99ドルになります。
Reasonの特徴はやはり「バーチャル・ラック」で、シンセやピアノ、ドラムマシン等の音源や、多彩なエフェクト群を自由に配置し、自身のサウンドを構築できる点にあります。
Live
本拠地 | ドイツ |
会社名 | Ableton |
初リリース | 2001.10.30 |
最新版 | Live 11 |
対応OS | Mac / Windows |
公式サイト | https://www.ableton.com/ja/ |
単にLiveでは伝わりにくいので「Ableton Live」と呼ばれる事の方が多い。実はPro ToolsやLogicに並ぶかそれ以上に世界的シェアの高い人気のDAWです。名が示す通りライブで活躍できる機能が充実しています。
セッションビューという独自システムが特徴で、サンプル音源を組み合わせたり、短いフレーズを重ね録りしていく事でアイデアを素早く形にしていけます。人気な理由が分かりますね。
Cakewalk by BandLab
本拠地 | シンガポール |
会社名 | BandLab Technologies |
初リリース | Sonar (2001) Cakewalk by BandLab (2018) |
最新版 | 2022.11 版 |
対応OS | Windows |
公式サイト | https://www.bandlab.com/ |
Sonarの後継として誕生したフリーのDAW…なのですが、どうやらまもなく新たな段階に入る模様です。Cakewalkの事を調べようと公式のぞいてみた所、どうやらSonarが復活するみたいです。
同時にNextという新製品も近日公開予定とのこと。Sonar、Next、両者ともフリーウェアではなく有料版になるみたいで、Cakewalk by BandLabは徐々に廃止の方向に向かう様です。ソフト自体はもちろん使えますが、アップデート等はされなくなるでしょう。
個人的に最初に使用したDAWがSonarだったので、今後の動向に注目及び期待したいと思います。
●Cakewalk
https://www.cakewalk.com/
Waveform
本拠地 | アメリカ合衆国 |
会社名 | Tracktion Corporation |
初リリース | 2002 |
最新版 | Tracktion 12 |
対応OS | Mac / Windows |
公式サイト | https://www.tracktion.com/ |
初版は英国のRaw Materials Softwareから「Tracktion」という名前で2002年に発売。ソフトウェアの権利は巡り巡って、2013年には開発者が権利を再取得、Tracktion Software Corporationを設立します。
Waveformは作曲を支援する機能が充実しており、作曲初心者でも音楽を形にする事が出来るように設計されています。フリー版もありまず試用してみるのが良いでしょう。
Mixcraft
本拠地 | アメリカ合衆国 |
会社名 | Acoustica |
初リリース | 2004.4.16 |
最新版 | Mixcraft 10 |
対応OS | Windows |
公式サイト | https://acoustica.com/ |
アメリカのAcousticaが開発したWindows専用DAW。楽曲制作における録音、編集機能のみならず、動画編集機能までをも搭載。エントリー版のRecording Studio、フル機能版のPro Studioの2バージョンがあります。
7500種以上のループ素材やサウンドエフェクト、サンプル音源を収録。AAS Session Bundleなども無料で使用する事ができます。
REAPER
本拠地 | アメリカ合衆国 |
会社名 | Cockos |
初リリース | 2006.8.23 |
最新版 | REAPER 6.80 |
対応OS | Mac / Windows |
公式サイト | https://www.reaper.fm/ |
Rapid Environment for Audio Production, Engineering, and Recordingの頭文字を取りREAPER。オープンソースとして開発されカスタマイズ性が高いのが特徴。
ライセンス形式が少し複雑。60日間は無料で利用する事ができ、その後継続使用するには安いが利用制約のあるDiscounted License(非商用)か、Commercial License(商用可)のどちらかを購入する必要があります。
Studio One
本拠地 | アメリカ合衆国 |
会社名 | PreSonus |
初リリース | 2009.9.27 |
最新版 | Studio One 6 |
対応OS | Mac / Windows |
公式サイト | https://www.mi7.co.jp/products/presonus/ |
後発ながら多くの利用者を獲得する事に成功した新進気鋭のDAW。特に国内における勢いは目覚ましいものがあります。発売当初、他社製品に比べて圧倒的に低い価格設定が魅力でもありました。
Presonusはソフトウェアのみならず、オーディオインターフェイスやスピーカー等といったハードウェア機材も積極的に市場投入していて、性能に対する値付けのバランス感覚も非常に優れていると感じます。
ハードウェア付属版から入るのもかなりお得だと思います。
Bitwig Studio
本拠地 | ドイツ |
会社名 | Bitwig GmbH |
初リリース | 2014.3.26 |
最新版 | Bitwig Studio 5 |
対応OS | Mac / Windows |
公式サイト | https://www.bitwig.com/ |
2014年に登場したBitwig Studio。今回ピックアップした中で最も新しいDAWです。どんな特徴があるのか調べてみましたが、Ableton Liveに似ていると感じました。それもそのはず、Liveに携わっていたメンバーが開発したDAWみたいです。
Bitwig Studioにはクリップランチャーというシーケンサーが搭載されており、録音したサウンドやフレーズをストックしたり、並べたループ素材などのリアルタイム演奏も可能です。
締め

フル機能をフリーで使えるものから、スマホやタブレットなどに対応したものまで様々出ておりますなぁ。
またLiveやBitwig Studioの様な個性的な機能を備えたDAWも非常に魅力的で興味が沸いております。
音楽ソフトの世界にもサブスクが浸透し広がりを見せているのにも時代を感じますね。個人的には断然永続版が好きなんですが、お布施し続ける事を考えると…なんだか微妙にも思えます。
まぁでも、今はええ時代ですよ。