DTMをやるなら必須アイテム。
シンプル解説、今日は難しい事はスルー。
基本
- 英語で「Audio Interface」
- interfaceの意味 = 接点、接続する
- PCを使い高音質録音・再生が可能
PC用の音響系拡張機器。マイクやギター等の楽器を接続する事ができる入力端子、モニタースピーカーなどに音声信号を送る出力端子を備え、“高音質”での録音・再生が可能。
各種楽器系機材とPCを繋ぐ入口であり出口。アナログ信号とデジタル信号を相互変換してくれる機器です。
導入メリット
- マイク、楽器の録音
- 録音音質の向上、改善
- PC再生音の高音質化
1.PCとオーディオインターフェイス、DAWソフト、そして接続可能な楽器、これらがあれば誰でも簡単にどこでもレコーディングする事が出来ます。スタジオでも自宅でも。今は配信環境や個人活動の場も充実しているので、ミュージシャンデビューも超簡単!
2.PCに直接接続(マイクなど)し録音するより、オーディオインターフェイスを介する事で音声データの質は確実に良くなります。ノイズや音の遅延(レイテンシー)、音割れなど、録音回りの悩みの種はモノにより差はあるものの、ほとんどの場合改善が期待できます。
3.録音時ばかりに恩恵があるのではなく、PCの再生音が良くなります。音楽ばかりでなく、Youtubeなどの各種コンテンツにおける音声全般に効果ありです。スピーカーやヘッドホンから出てくるサウンドが段違いにUPするので、映像作品をより高音質で楽しみたいという人も導入価値はあります。
機能・仕様について
入出力端子
オーディオインターフェイスには複数の端子が備わっています。接続するものによって対応端子が違いますので注意が必要。今回は主だったものを簡易的な表にまとめるに留めます。
端子 | 接続機器 | 入出力 |
---|---|---|
XLR端子 | ダイナミックマイク コンデンサーマイク | 入力 |
フォーン端子(マイク) | ダイナミックマイク | 入力 |
フォーン端子(Hi-Z) | エレキギター エレキベース エレアコ | 入力 |
フォーン端子(ライン) | シンセサイザー キーボード リズムマシン | 入力 |
フォーン端子 XLR端子 RCA端子 | モニタースピーカー | 出力 |
フォーン端子 | ヘッドホン | 出力 |
S/PDIF端子 | デジタルミキサー | 出力 |
基本的に入出力数が増えるほど価格も上がる傾向にあります。ダイナミックマイクはフォーン端子にも接続できますが、その場合機種によってはマイクプリが作動せず音量増幅ができないものもあります。
サンプルレート・ビットデプス
- アナログ信号をデジタルデータ化した時のきめ細かさを数値化したもの
- サンプルレートは「1秒間に実行する標本化の回数」
- ビットデプスは「音量の大きさを何段階で表すか」
・サンプルレート
表記例 … 44.1kHz
サンプリングレート、サンプリング周波数などとも言う。波形横軸。アナログ波形を1秒間にどれだけ細かくサンプリングするかを表す数値。44.1kHzならば毎秒44,100回。数値が大きい程、滑らかな音に聞こえる。
・ビットデプス
表記例 … 16bit
量子化ビット数、ビット深度などとも言う。波形縦軸。アナログ波形の上下の幅の細かさを表す数値。16bitなら2の16乗である65,536段階。この数値が大きい程、音楽的ニュアンスをより細かく表現できる。
サンプルレート、ビットデプスの数値が高いほど音の情報量(密度)は大きくなるが、データ量も増加する。また「数値の高さ=高音質」とは必ずしも言い切れません。
マイクプリ
オーディオインターフェイスにはマイクプリアンプが搭載されています。マイク入力された微弱な信号を増幅するのがマイクプリの仕事ですが、音質にも大きな影響を及ぼします。
マイクプリのサウンドキャラクターには個性があり、ブランドや製品ごとに違いがあります。自身の求めるサウンドを探すとなると、それはもう深~い“沼”にハマるかもしれませんね。
音楽系の機材は「価格が高い程性能が良い」というのが真実です。こだわるなら10万、或いはそれ以上の製品を買えば後悔は少ないでしょう。またマイクプリ単体製品の購入を視野に入れるのも良いと思います。
AD/DA Converter
入力時はアナログ→デジタル(AD)、出力時はデジタル→アナログ(DA)、それぞれ音声信号は変換が行われます。ここの質が低ければ、いくらサンプルレートが高かろうが音質向上は見込めません。
オーディオインターフェイスは色々な機能を複合した機器なので、性能それぞれの足し引きで価格との折り合いをつけています。AD/DA変換性能に言及している製品は総じて高価格アイテムになります。
マイクプリ同様、こだわるなら単体製品にも目を向けるべきですが、価格がお察しの通りで。
接続方式
オーディオインターフェイスをPCに接続できなければ話になりません。PCに接続可能なものを選択しましょう。
・USB
いまや認知度100%であろう接続端子。Windowsならば迷わずUSB!で良いと思います。USB2.0、USB3.0など数字違いがありますが、音質や速度の影響はありません。
Type-A~Cの差し込み形状の違いには注意が必要。
・Thunderbolt
FireWireの後継としてインテルとアップルが共同開発したデータ通信規格。MacのPCに採用されています。バージョン毎の互換性がないものもあるので、使用PCと同じバージョンのものを選択するのがベスト。
コネクタ形状がUSB Type-Cと同じだったり、互換性あるなしが少々ややこしい。
種類
最後に「オーディオインターフェイス機能付き」製品をピックアップ。今はアレにもコレにも取り敢えず付けとけ!状態かと思っていたのですが、特にそういう訳でもないみたい。
- ソリッドステートギターアンプ
- ギター用マルチエフェクター
- ミキサー
- MTR
直接PCに接続することが理に適っている製品ばかり。お手軽カンタンなのが売り。
ギターアンプやマルチエフェクターとは相性抜群でしょう。小型ミキサーは配信者に人気のアイテムですね。MTRは最近ZoomがR20という新製品を出しましたが、需要あるのか心配だ。
ただ個人的に音質面から考慮すると“おまけ程度”という感覚が拭えないのが正直な所です。