JC(Jazz Chorus)=ジャズコーラス。
唯一無二のクリーンアンプ。
Jazz Chorusについて
特徴
- 高い堅牢性と安定動作
- クリーン・トーン
- コーラス・エフェクト
- ペダルとの相性の良さ
- スタジオやライブハウスにほぼある
1975年にJC-120が誕生。特徴は「JCクリーン」とも言われるクリーンサウンドと、空間合成されるコーラスエフェクトでしょう。また歪みや空間系等、他のペダルエフェクトとの相性にも評判があります。
JC-120の普及率は高く、練習スタジオやライブハウスにはほぼあります。エフェクターやアンプモデラーで音作りをするプレイヤーにとっては非常に有難い存在なのは間違いない。
使いこなせるようになっておいて損はないアンプと言えるでしょう。
参考動画
ヒストリー
年 | モデル名 | スピーカー | 出力 |
---|---|---|---|
1975 | JC-120 | 12″×2 | 120W |
JC-60 | 12″×1 | 60W | |
1976 | JC-160 | 10″×4 | 120W |
JC-80 | 15″×1 | 60W | |
1978 | JC-200 | Head | 200W |
JC-200S | 12″×2 | – | |
JC-50 | 12″×1 | 50W | |
1984 | JC-120H | Head | 120W |
JC-77 | 10″×2 | 80W | |
1986 | JC-55 | 8″×2 | 50W |
1992 | JC-20 | 5″×2 | 20W |
1996 | JC-85 | 10″×2 | 80W |
1997 | JC-90 | 10″×2 | 80W |
2015 | JC-40 | 10″×2 | 40W |
JC-22 | 6.5″×2 | 30W | |
2022 | JC-120(50A) | 12″×2 | 120W |
1975年にJC-120が登場して以降、様々な兄弟機も発売されました。ほとんどがJC-120と同じくコンボタイプですが、ヘッドモデルも2機種存在していました。
多くが生産終了しており、現行品はJC-120、JC-40、JC-22の3機種のみ。2022年にはローランド創業50周年を祝した記念モデル「JC-120 Roland 50th Anniversary Limited Edition」が全世界350台限定で販売されました。
JCシリーズ
JC-120
- 定格出力 : 120W
- 2チャンネル仕様
- 2インプット(High/Low)
- 3バンドEQ + Brightスイッチ
- Distortion / Reverb、Vibrato / Chorus搭載
- ステレオ対応エフェクトループ
- サイズ : W760 x D280 x H622 mm
- 重量 : 28.7kg
ギタリストならば1度は必ず触れた事があるであろうアンプ。1975年の登場からマイナーアップデートされつつ現在に至るまで生産され続けているソリッドステートアンプのモンスター。
2チャンネル仕様ですが、エフェクトが使用できるのは2チャンネルのみ。2つあるインプットはインピーダンスの違いで、ギターを直接接続する際はHighに、外部エフェクターを通すならLowに接続するのが基本です。
定評のあるコーラスエフェクトは“空間合成コーラス”と呼ばれ、2発あるスピーカーの片側からドライサウンドが、もう片側からはエフェクトサウンドがそれぞれ出力されます。スピーカー正面の空間で両者が混ざり合う事により、独特かつ美しいコーラスサウンドが生み出される仕組みとなっています。
生産国は日本、アメリカ、マレーシアと製造年代により異なる模様。
JC-120 50A
- 定格出力 : 120W
- 2チャンネル仕様
- 2インプット(High/Low)
- 3バンドEQ + Brightスイッチ
- Distortion / Reverb、Vibrato / Chorus搭載
- ステレオ対応エフェクトループ
- サイズ : W760 x D280 x H622 mm
- 重量 : 28.7kg
ローランド創業50周年記念モデル。全世界350台限定生産品。桜の木を使用したバーガンディ・カラーのキャビネットとダークグレーのグリルクロスが高級感を醸し出しています。また手彫りのシリアルナンバープレートがフロントグリル下部に貼り付けられています。
内部パーツや機能等の違いについての言及が見当たらないので、中身は通常仕様ではないかと思います。
JC-40
- 定格出力 : 40W
- 1チャンネル仕様
- ステレオ入力仕様
- 3バンドEQ + Brightスイッチ
- Distortion / Reverb、Vibrato / Chorus搭載
- ステレオ対応エフェクトループ
- サイズ : W592 x D251 x H436 mm
- 重量 : 15.8kg
40Wのジャズコーラス。機能的にJC-120をコンパクトにしたアンプと言えます。1チャンネル仕様で搭載エフェクトは4つ。JC-40のコーラスは“Manual”と“Fixed”からタイプを選べる仕様です。
特徴的なのはステレオ入力に対応している点でしょう。対応している外部エフェクターを使用する事で広がりのあるサウンドを生成する事が可能になります。
ちなみにメイドインマレーシアです。
JC-22
- 定格出力 : 30W
- 1チャンネル仕様
- ステレオ入力仕様
- 3バンドEQ + Brightスイッチ
- Reverb、Chorus搭載
- ステレオ対応エフェクトループ
- サイズ : W461 x D239 x H338 mm
- 重量 : 12kg
自宅用のコンパクトJC。シリーズ中最も小さいモデルでいくつかの機能が省略されています。JC-40と同じく1チャンネル仕様でステレオ入力に対応。エフェクトはDistortionとVibratoが非搭載となっています。
背面にはステレオに対応したエフェクトループ、ラインアウト、ヘッドホンアウト、エフェクト用のフットスイッチ端子を装備。必要充分でしょう。
自宅用クリーンアンプとして価格的にも魅力的ですが、2スピーカー仕様なので家に置くとサイズ感は予想より大きく感じるかもしれません。また家庭用を謳うなら30Wは明らかに過剰です。
インフォ
●Roland
https://www.roland.com/jp/
●RolandChannel
https://www.youtube.com/@rolandglobal