エレキギターについてのシンプル解説。
各部名称、種類や価格について雑把に。
基本
- 英語で「Electric Guitar」
- Electric(エレクトリック) = 電気
- 弦は6本が基本
エレキギターとは、弦振動をピックアップを通じ電気信号に変えるギター。より大きな音や歪みを得るためにはアンプが必要不可欠。ギター専用のエフェクターを使えば様々なサウンド効果を得られるのも特徴。
各部の名称と役割
説明画像には愛機を使用してます。ギブソンのレスポールとフジゲンのテレタイプ、個性の違う2本です。
ボディ部
①ピックガード
ピックによるスクラッチ傷からボディを守るためのもの。…ではあるものの見た目的装飾パーツの色合いも濃く、着せ替え感覚で気軽にカスタム可能なパーツでもあります。
②ピックアップ(PU)
弦振動により生ずる音を電気信号に変換するパーツ。簡単に言うと「マイク」です。ネック側はフロント/ネックPU等と呼ばれ、ブリッジ側はリア/ブリッジPU等と呼ばれます。エレキギターの心臓。
レスポールに搭載されているPUはハムバッキング、テレのPUはシングルコイルとそれぞれ呼ばれます。ギタリストにとってはこだわり甲斐のあるパーツです。PUについての詳細はまた別の機会に。
③ピックアップセレクター
ネック側かブリッジ側か、両者ミックスさせるか。音を拾うピックアップを選択する切替スイッチ。サウンドイメージはネック側が丸く甘い音、ブリッジ側はシャープでクリアな音という感じ。
④ボリュームノブ
ギター側の出力ボリュームです。ボリュームマックスの事はフルテンとも言われます。たかがボリュームですが、実際は奥が深く歪み感のコントロールなども行えます。絞り切ることで無音になります。
⑤トーンノブ
音の明暗調整ができるコントロール。全開時はしっかり出る高域が、絞るほどにカットされていきます。プレイ環境により高域が耳につく場合に手元で微調整可能な便利なノブ。
⑥ブリッジ
ボディ側で弦を支え固定する支点パーツ。オクターブや弦高の調整を担い、プレイアビリティにも影響を与えます。トレモロアームありなし等、ギターによりブリッジの形状も多種多様。
ネック部
①指板
ネック表面の押弦する部分。画像は2本ともローズウッド指板(私の好み)。他にはメイプルやエボニーがよく使われます。見た目のみならず、サウンドや弾き心地にも大きく影響します。
②ポジションマーク
弾きやすくしてくれるお助けマーク、であるとともに見栄えにも貢献。
基本、3,5,7,9,12,15,17,19,21フレットにポイントされていてます。形状も様々で非常に高価なものも存在。
③フレット
指板上に打ち込まれた棒状の金属パーツ。音程や弾きやすさに直接影響するパーツで消耗品。よく使用される材質はニッケルシルバーとステンレス。高さと幅が異なるサイズが数種存在。
④ナット
ヘッド側で弦を支えるパーツ。チューニングの安定性やサウンドに影響を及ぼします。使用される素材は牛骨をはじめ実に豊富。ナットも当然消耗品ですが、お手軽に交換できないのが辛いところ。
⑤ペグ
弦を直接巻く部分はストリングポストと呼ばれ、ペグを回すことで張力を調整し音程を変化させる事ができます。チューニングを担うパーツで、こちらも豊富な種類があります。
エレキギターの種類
ソリッドギター
- 英語で「Solid body guitar」
- Solidの意味 = 中身のある、密で堅い
エレキギターと聞いて一般的に思い浮かぶのがコレでしょう。ボディに共鳴用の空洞がないギターの事で、ギブソンのレスポール、フェンダーのストラトキャスターなどが代表的。
ハウリングを起こしにくく、大音量で歪みを多用するロックやメタルとの相性が良い。
フルアコースティックギター
- 英語で「Hollow body guitar」
- Hollowの意味 = 空洞
実はフルアコと呼ぶのは日本だけ。ボディ内部が完全に空洞。端的に言うとアコースティックギターにエレキギター用のピックアップが付いているという感じ。セミアコ含め「箱モノ」と呼ばれたりします。
生音も割と音量があり、アンプを通したサウンドにはフルアコ独特の質感が生まれます。欠点はハウリングを起こしやすいことで、ガッツリ歪ませる様な楽曲には不向き。
セミアコースティックギター
- 英語で「Semi hollow body guitar」
- Semi acoustic guitarとも言われる
フルアコの空洞をセンターブロックと呼ばれる木材である程度埋めたギター。中空箇所を減らすことでハウリング耐性を高めています。まさにソリッドギターとフルアコの中間的な存在。
世界初のセミアコとして登場したギブソンのES-335があまりにも有名。
価格について
最後にエレキギターの価格毎の品質とイメージの個人的目安を表にしておきます。価格が上がるほど品質が高くなるのは当然ですし真実です。また為替など様々な要因で相場は変動します。
価格 | 品質ランク | イメージ |
---|---|---|
1~4万円 | B | 初級者向け |
5~10万円 | A | 初・中級者~ |
10万円~ | S | 中・上級者~ |
20万円~ | SS | ︙ |
30万円~ | SSS | ︙ |
個人的見解
ぶっちゃけ言うと、初心者が30万円以上のギターを買っても良いですし、プロで5万円くらいのギターを使用している方もいます。かく言う私もへっぽこのくせにレスポール持ってますし。自由!
価格が高いものほど品質が良くなるのは当然なんですが、個人的経験ではモノにもよるという実感は凄くあります。同価格でもブランド(製造国)が違えば品質の差を感じる事が多々ありました。
7、8万円のメイドインジャパンはコスパが高く個人的にはおススメなんですが、ギブソンやフェンダーといったビッグブランドのギターには“夢”という付加価値が確実に乗っかてるのが厄介なんですよねぇ(笑)。